近年、企業の役割と存在意義について考える機会が増えてきました。企業が何のために存在するのか、その目的や価値は何かについて、私たちは真剣に向き合う必要があります。
会社の存在意義とは?ー目的と価値の追求
従業員の生活の安定と向上
企業は、従業員たちの生活の安定と向上を図るために存在しています。給与や福利厚生の提供、働く環境の整備、キャリアの成長やスキルの向上の機会の提供など、従業員の生活や働き方をサポートすることが重要です。
株主への配当
会社は株主に対して利益を還元し、配当を行うことも重要な存在理由です。株主は会社に投資し、経済的なリターンを期待しています。そのため、利益を上げることによって株主に対して報いることが求められます。
社会への貢献
企業は社会への貢献も求められます。環境への配慮やCSR(企業の社会的責任)活動を通じて、社会問題の解決や持続可能な発展に寄与することが重要です。社会的なニーズや価値観の変化に敏感に対応し、社会の一員として責任を果たすことが求められます。
キャッシュフローの確保と次への投資
会社はキャッシュフローを生み出し、次の成長や投資のための余剰資金を確保することも重要です。利益追求は会社の成長や持続可能性に直結し、これらの目的を達成するための基盤となります。
これらの目標を達成するためには、利益追求が不可欠です。利益のない事業は続けることができず、目標達成も困難です。また、利益を追求する中で、効率的な選択や集中を図ることが文化として浸透する必要があります。
会社の存在意義の項目
✔企業の目標とは、利益を上げること。これなしには、企業の存続がなくなる。組織は目的がある
✔改善とは、経費削減と売上の向上である。売上の向上につながったかどうかが、一番重要な評価基準である。
✔独自開発は大切であるが、時間との競争である。独自技術にこだわる時代ではない。提携,M&Aなどスピードを優先させる。
✔正しい目標設定は幹部がする。後はトップダウン・実践あるのみ。目標をつくる戦略は周囲とよく調整、細部の戦術は部下の意見をよく聞くこと。
✔個別のビジネスをこなす有能な人材はいても、細部をまとめ運営する経営のプロフェショナルはいない。
✔不採算事業からの撤退!
・まず基礎的な研究段階では、長く続いて見込みのないテーマは止める。
製品に持っていけるテーマは製品化まで持っていく。
・製品化できた場合でも、3年で見極め続けるか止めるか、腹を決める。
3年で見極めが付かず、とりあえず継続したものの5年で採算が合わないものは止める。
絶対止める。
・製品化したものは3年、5年で見直して決着をつけて不採算なものはやらない。
✔常に、技術を基盤として、その技術から派生した産業に入っていく。技術の改良、開発を加えて新しい産業分野に入っていき、多角化をして付加価値の高いものを求めていく。技術を元にした経営戦略であること。
✔文化とは、企業が成長する過程で生み出されていく行動原理であり、精神構造である。その土台は創業者の考え方、生き方、哲学である。
✔サラリーマンの生き方 「自分を磨くこと、私はここなら勝負が出来るという、ところをつくること」
・専門性だけでない、専門家としてビジネスを分析し、改善策を模索し提案できること。
・人のネットワークの中で仕事をする。仲間に愛されなければ、良い仕事が出来ない。
✔事業定義(自らの環境・使命・強み)はたえず、見直すこと。見直しに必要なのは、天才ではなく、勤勉さ。賢さではなく、問題意識である。そこが経営者の仕事。
✔予期せぬ失敗を部下の無能・偶然のセイにしない。システムの欠陥の兆候と見る。事業定義は生命に関わる病であり、手術しか治せない。止めることが最良の判断。
✔利益追求は使命・目的を達成するための、源である。手段となる。
✔経営とは、使命・目的を明らかにし、人材を的確に配置し、継続して学習を施し、目標によるマネジメントを行い、要求基準を高くし、責任をそれに見合うものとし、自らの仕事ぶりと成果に責任を持たせること。2年続けて目標が達成できないと止めてもらう。または降格しかない。
✔年末には、年初に決めた目標を必ず達成する厳格さを持たねばならない。
✔経営者は何か作り上げたいという深い欲求と、高い理想を純粋に追い求める自分自身の衝動とに動かされている。凡庸な体質を持った経営者は取り残されることへの恐怖に動かされている。
✔変化が大きく、混乱が生まれている時期にすら、これらの基本をあくまで守り、バランスを維持していれば、業績に勢いが付くようになり、やがて突破段階にはいる。
✔永続する卓越した企業にするには基本的価値観(企業文化)と利益を超えた目標(基本理念)を見付け出し、「基本理念を維持し、進歩を促す」仕組みを組み合わせる。
✔永続する偉大な企業は、株主に収益を提供するだけの為に事業を行っているわけではない。本当の意味で偉大な企業にとって利益とキャッシュフローは健全な身体にとって血と水のようなものである。生きて行くには必要不可欠なものだが、生きて行く目的ではない。
社長はこのような事項を常に頭に抱えて仕事をしてゆくには、荷が重すぎるでしょう。やはり、信頼できるパートナーや相談相手を見つけることが大切ですね。
目の前のことに振り回されて、何をやっているのだろうと思うことがありませんか。
本当に≪会社は何のためにあるのか?≫を振り返ると背中が寒くなりませんか。それは普通のことで、乗り越えてゆくしかありませんね。
頑張れ!社長さん!!