GEを世界的な企業に育て上げた「最高の経営者」ジャック・ウェルチの語録集 後編

松本顧問
松本顧問

今回は、1981年から2001年にかけて、ゼネラル・エレクトリック社(GE)の最高経営責任者を務め、GEを世界最高の時価総額企業に成長させた「ジャック・ウェルチ」の語録の後編をご紹介します。

目次

ジャック・ウェルの名言集 後編

社員が積極的に、新しいことにチャレンジする企業を作りたい。社員がどれだけ大きく成長できるか、どれだけ素早く動けるか、その限界を決めるのは、唯一その創造力と意欲に各個人の志の高さ以外にはないことを、みんなが信じ、自信を持って働けるそんな企業だ。

✔厚生施設は何も生み出さないのに、その一方で競争力のない工場を閉鎖している。
✔最高の人材を採用し、会社につなぎ留めながら、その一方で製品やサービスを最低のコストで提出する。
✔最高の給与を支払う一方で、賃金コストを最低に押さえている。
 必要な人間には、それに見合った給与を支払い。不必要な人間には抱えておくことは出来ない。少ない労働力で、生産性を上げるには良い人材の確保が必要
✔長期的な視点で経営する一方で、短期的に<食える>ようにするのが経営。両者のバランス
<ソフト>であるために<ハード>になる必要がある。厳しさがないと、ソフトの面は生きてこない。業績を重視する文化があってこそ、哲学が生きてくる。

社員に職を保証できるのは会社ではない。職員を保証できるのは、満足して製品を買ってくれる消費者だけだ。

真面目に一生懸命に仕事をすれば、会社は一生面倒を見てくれる時代ではない。現在の競争社会は企業が市場で、勝ち続けなければ、職を保証されない。

経営者にとって人を切るほどつらい決断はない、「人を切れない」人間は、会社を経営すべきでない。

行動するまでに、時間をかけすぎたこと。他人は早すぎると見られているが、本人はもっと早く行動すべきと思っている。

スタッフの評価のポイントは仕事にかける情熱であり、意欲だ。次のレベルは成果である。

戦略において、細かなことまで決めても、絶対にその通りにゆかない。突発的な出来事、作戦遂行上の不備、天候などの悪条件、などによって、予定は未定となってゆく。それを前進させるもの、人的要素であるリーダーシップ・モラール・知恵の結集などである。

戦略は目的の大枠だけを設定
✔進行中の偶然のチャンスを生かすこと。
✔絶えず変化する状況に合わせて、基本的なアイデアを積極的に変更して応用すること。

人の心は、優れたプレゼンテーションと情熱によって変えられる

優れていること競争力があることは、正直であること、誠実であることと対立しない。企業は人間であり、企業も正直である、誠実であること。

重要な社会的責任はその企業が健全な財務体質を築き上げること。しっかりした経営基盤と競争力を備えていること。

健全な企業だけが、人々の生活やその地域社会の豊かな発展に貢献できる。
✔税金を払う
✔社員教育と施設に投資を繰り返す
✔スタッフに精神的ゆとりと時間が生まれ、地域社会とのかかわる余裕が出てくる。

企業文化=企業の性格を形成する。
✔トップが企業の性格を決める
✔リーダーが、どれだけ熱心に誠実に仕事に取り組んでいるかが、その職場環境が決まる。

組織の知力を最大化する=スタッフのアイデア、改善案を日報・会議にかけて、みんなのものとする。

一に人材、二に戦略
✔適材適所の人員配置は戦略の構築より重要
✔素晴らしい事業計画を立てても、その計画を練り上げ最後まで実行させていく責任感を持ったリーダーがいないと計画倒れになる。

形式にとらわれない姿勢
✔官僚主義は組織を窒息させる
✔形式にとらわれない気さくな雰囲気を作ることが競争力の強化に繋がる。
✔一人ひとりが皆大切な存在であることを確認すること。

自信
✔傲慢な態度が組織を殺す=野心家も組織を殺す
✔自信ある人は、自分を飾らない、あるがままの自分を気に入っており、何事にもオープンな姿勢を保ち、あるがままの姿をさらけ出すことを恐れない人
✔どんなつまらない仕事、単純な仕事でも、工夫して改善・改良点を見いだす人を捜し出すこと。=言われたことだけを、こなすだけでは期待されない。

情熱
✔リーダーの資質に、仕事に対するこだわり、情熱を持っているかどうか。優れた環境であれば、そうした情熱に火をつけることが出来る

年間予算の作成過程
✔現場から拡大できる数字をもとにした事業計画が出され本社から最高の数字を絞り出させようと会議する。
✔達成させようとする計画=前年の実績、競合他社との比較、ほか議論は新しい方向性や成長と言った点から目標計画が決められる。

祝福
✔仕事は楽しくなければならない。何か成果が出れば<飲みケーション>をすること。=リーダーの仕事である。

ウェルチ=事業部のリーダーに対して
事業は貴方のものだ。但し、社員はGEから貸してある、経営しているのは、優秀なリーダーを育て上げるための人材工場である。

戦略
✔事業は計画や予測を立てるから成功するのではない。現実に起こっている変化に素早く対応するから成功する。計画通りに行く分けがない、現状にいかに対応するかである。

競合企業⇒相手も企業努力をしている。それ以上の努力が必要である。

現場
本社は何も製造しない、何も販売していない 現場に出ることが、今何が起こっているか?本当の現実を理解する最もよい手段なのだ。

宣伝チラシ=イメージが大切
✔口を出すか、出さないかの判断は直感である。一貫性ではない、ときには行き当たりばったりのいい加減さで、判断しているときもある。  
✔売り上げ向上につながる手段が根本である。特に費用対効果が問われる。

理想のCEO
✔誠実さ、価値観、リーダーシップ、決断力、公平さ、バランス感覚
✔知識を吸収することに対する貪欲さ
✔勇気ある主張を展開できる
✔隅々まで目配りをして円滑に業務を執行する
✔大バクチにも腹を据えて臨める大胆さ

成果とは?
✔記録的な利益
✔記録的な市場シェア
✔最高の社員のモラールアップ

あらゆる仕事に命を吹き込むのは、優れた人材であって、優れた戦略ではない。
✔膨大な時間をかけて、最高の人材の採用や教育を行い、報酬を与えている。
✔多面的な活動や事業の成功は、売り上げ達成し続ける人材の確保でしかない。

変革を起こそう。経験したことのないスピードで変化を起こそう。変化を楽しもうではないか?

私は仕事を始めてすぐに、仕事を成し遂げるための鍵は極めて有能なアシスタントを持つことに気がついた。私にはそんなアシスタントが4人(法律・財務・人事・戦略担当)いる

負けることは、決して譲ることでもなく、ましてや失うことでもない。新しい何かを始めるために、どうしてもやり過ごさなければならない、切ない夜のようなものかもしれない。

組織を元気にするには、組織の上から手を付けないとダメ。組織は人間の集まりであり、人々の心の中に入り込まない限り会社は変わらない。

2億円を払って、戦略コンサルタント会社を使ったことがある。しかし、彼らは社内の意見を集約しただけで、事業に役立つ創造的な計画は出てこなかった。

経営者の仕事は、スタッフのヤル気を起こさせ、目標達成へ導くこと。リーダーを育てること。企業の根本は人材であり、製品や技術は陳腐化する。賢明で創造力のある人材の育成が大切である。

以上がジョン・ウエルチ語録ですが、皆さんと異業種のCEOかもしれませんが、参考になる部分も多いと思います。

松本顧問
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自分の伸びしろを考慮して、自分の背丈より少し大きいサイズで考えて参考にして取り入れてはどうでしょうか。

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この記事を書いた人

アスリンクの顧問を務めています。
建設業界の皆さまにお役に立てる情報発信をしています。

一級建築士40年。
趣味は山登りと囲碁。余生を楽しんでおります。

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