AIのおかげで、現代はさまざまなメンテナンスが行われています。
今回はトンネルや橋などのコンクリート構造物を点検するためのAI技術をご紹介します。
熟練技術者に代わるAIの判断
トンネルや橋は、車の走行による振動や、温度・湿度の変化によってひび割れが生じます。そのため、メンテナンスのためには点検が欠かせません。
しかし、目視や打音検査では多大な労力がかかります。また高所での作業や交通車両と近接する危険性もあります。作業環境が悪い場合は見落としの可能性も高くなります。
そこで、カメラやセンサーを用いた点検システムの開発が進んでいます。
活用するAIを紹介
専用カメラ・光ファイバーケーブルの活用
トンネルの点検では、専用カメラを載せた車を時速20~30㎞で走らせながら天井などを撮影します。
AI(人工知能)を用いて画像処理を行い、ひび割れの特徴を調べます。20メートル離れた場所から0.2mの傷を検知する能力があります。
橋の下面に細かい間隔でセンサーを取付け振動を解析することで、内部の亀裂を見つける技術も研究が進んでいます。光ファイバーケーブルをコンクリートに埋め込んで、ケーブル内の光の変化でひび割れを見つける技術もあります。
ドローンの活用
ドローンを活用することで、業務の安全性を高め、作業を合理化するとともに、これまで確認できなかった問題まで発見することもできます。
煙突の老朽化状況の確認を完全かつ簡単に行うこともできます。「広範囲・高所・難所」がドローン活用のポイントです。
ドローンは人が作業しているエリアを飛行しないことと、工事現場の上空をはみ出さないこと、そして絶対に墜落させないことが大切です。
高齢化・若者が少ない建設業界においてAIの活用はこれからもなくてはならない存在ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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