建設業界は若者の人手不足に直面
建設業界って人手不足なんですね。
そうなんです。若い人が建設業界に入ってこないことが、今問題となっています。
建設業の若者における労働力不足は統計を見ると分かります。
国土交通省の調査によると、29歳以下の建設業就業者は12%です。この統計が表すように、現在の日本の建設業界は若者の労働力人口が伸び悩んでいるという問題に直面しています。
なるほど~。やっぱり建設業界のイメージは「きつい・危険・汚い」といったイメージが強いです。「3K」と言われている業界ですものね。
はい、建設業に若者離れが一番多い理由として挙げられるのは以下の4つです。
建設業に若者離れが一番多い理由 4つ
不安定な雇用形態
東京商工リサーチの調査によると、建設業に従事する従業員の31.6%が「日給×出勤日」をベースとする日給月払制となっています。建設業は現場作業を主体とする業務が多く、雨や雪といった天候によって作業が中止になるケースもあり、約3割以上の労働者が不安定な雇用形態で働いていることがわかります。
労働時間が比較的長い
労働時間が比較的長いという点も、建設業が若者から敬遠される理由のひとつです。厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和3年分結果確報(第2表 月間実労働時間及び出勤日数)」によると、建設業の月間労働時間は165.3時間であり、他産業の平均値と比較しておよそ30時間も労働時間が多い計算となります。
休日が少ない
建設業は労働時間が比較的長いだけでなく、週休二日制を導入している企業が少ないことも若者離れが進んでいる理由のひとつです。国土交通省が実施した調査によると、建設工事全体では約4割が4週4休以下の就業形態であり、週休二日制を導入している企業はおよそ2割となっています。
価値観が職場と合わない
若者が建設業を敬遠する大きな理由のひとつが、年齢層が高く、旧時代的な雰囲気が今の若者の価値観を合わない、また部下が古い方針に従わなければならないといった理由で敬遠されています。
確かに以前のまま同じやり方で続けていると今の若者にはなかなか建設業のイメージダウンにつながりますね。
そうです。なので、建設業の若者離れ対策が官民で取り組まれています。
次回は若者離れを防ぐ対策について
次回は若者離れを防ぐ対策についてどんな対策が行われているのか、取り上げていきます。
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