前回の記事では、経営者が知っていて得する「財務会計」と「管理会計」それぞれの役割についてお伝えしました。
今回は、企業が成長するための必勝アイテム「管理会計」について詳しく解説、活用方法をお伝えします。
なんだか「会計」って言葉でよくわからないなぁ。
そうですね。管理会計と聞くと会計という言葉がついているので、敬遠してしまいがちかもしれませんが、貸方、借方などの会計的な要素はほとんどありませんのでご安心ください。
管理会計とは
管理会計とは
管理会計とは、企業経営者が経営戦略の策定や業績管理を行うために用いる会計の手法の一つです。主に、内部の経営資源の有効活用や経営上の意思決定に役立ちます。
具体的には
具体的には、製品やサービスごとの収益性やコストの評価、財務分析や予算管理、財務指標の設定などが含まれます。また、部門ごとの業績評価や目標設定も行われます。
管理会計の目的
管理会計は、単なる会計情報の集計ではなく、経営者が意思決定に必要な情報を提供することが目的です。そのため、外部報告会計とは異なり、内部向けの情報を提供することが多いです。
管理会計の活用方法
管理会計は「これが管理会計だ」という体系が確立されていません。なぜなら、管理会計は、企業経営を推進するときにいろいろと工夫して活用する業績管理ツールとして発展してきたからです。
例えば、製造部門では、製品の原価計算と原価削減、ソフトウェア開発では開発原価の把握と削減に活用されます。営業部門では、営業所の業績の把握と評価に使います。本社では、必要人員の見積もり、時期の目標利益を達成する必要売上高の算定などの判断に使えます。また3年から5年の中期計画や次期の予算策定にも、基礎データだけでなく、将来予測に使えるデータを提供することに存在価値があるのです。
管理会計を理解するときは、知識を体系化して考えるよりは、会社数字をいかに経営に活かすかという視点で考えたほうが、その意義が見えてきます。
管理会計の基本 千賀秀信 日本実業出版社
いかがだったでしょうか? 管理会計は経営戦略に役立つ必須アイテムになります。管理会計を駆使して安全な経営をしていきましょう。
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